2025.04.18

アトピー克服ロードマップ

~30年の実績と1万人以上の声から導いた実践ガイド~

はじめに
アトピー性皮膚炎は、現代医療において長年の課題となっています。標準治療が進化しても、患者数は減るどころか増加傾向にあり、多くの人々がその苦しみから解放されていません。しかし、私たちは 「この日本から3年以内にアトピーゼロを実現できる」 という確信を持っています。
その理由は明確です。アトピーの発症メカニズムを正しく理解し、腸内細菌と皮膚常在菌のバランスを整え、さらにミネラル(微量元素)を適切に補うことで、免疫とバリア機能を強化できるからです。そして、出産環境の改善を含めた対策を講じることで、 「発症しない」「発症しても1年以内に克服」「現在苦しんでいる人々も3年以内に克服」 という3つのステップを達成できます。
本書では、アトピーを克服するための具体的な方法と根拠を示し、今すぐ実践できるアプローチを提供します。
約30分で読めるように、アウトライン構成としていますので、データ関連の表やグラフ、写真は掲載していません。
ご自身のお子様の克服までの流れをイメージしてみてください。


第1章:アトピー性皮膚炎の現状と課題

1. アトピーの基本理解と定義

アトピー性皮膚炎とは、皮膚の炎症と異常な痒み感覚を伴う慢性的な疾患であり、掻破行為による皮膚バリアの損傷が二次感染を招き、より深刻な症状へと発展することが特徴です。

  • 皮膚が慢性的に炎症を起こすことで、乾燥やひび割れが生じやすくなる

  • 異常な痒み感覚が生じ、掻くことでさらに悪化する

  • 掻破部位に細菌が侵入し、二次感染が起こることで治癒が遅れる

2. 患者数の推移と現代医療の限界

厚生労働省が発表するアトピー白書によると、現在のアトピー患者数は57万人とされていますが、そのデータは古く、実際の患者数はその10倍、約500万人とも推測されています。

  • 現在のアトピー治療の主流はステロイド剤の使用であり、2000年に設置された「アトピー治療ガイドライン」以来、大きな変化は見られない

  • いまだに「対症療法」に依存し、原因にアプローチした治療法が確立されていない

  • 治療を継続しない限り症状は安定せず、薬の量や強度が増していく傾向にある

  • 新薬の開発が進められているものの、顕著な改善効果は期待されていない

  • 現場の皮膚科医や小児科医も、患者からの質問に明確な回答を出せず、苦悩しているのが現状

3. 「赤ちゃんの4人に1人」の現実とその背景

皮膚科医が発表した研究によると、

  • 生後間もなく4人に1人の赤ちゃんがアトピーを発症

  • 小学生・中学生では10人に1人の割合で見られる

  • これらをもとに試算すると、中学生までに約170万人、高校・大学・成人を含めると推定500万人以上の患者が存在する

また、アトピーの発症は親からの遺伝要因だけでは説明できません。

  • 両親がアトピーではないのに子供が発症するケース

  • 逆に、アトピーの母親からアトピーを発症しない子供が生まれるケース

  • 生活環境や出生時の医療処置が発症に関与している可能性

出産環境とアトピーの関係

私の長年のアトピー相談の経験から、出産環境が発症の重要な要因であることが明らかになりました。

  • 産婦人科の経営難による帝王切開推奨の傾向

  • 帝王切開時に雑菌感染を防ぐ目的で投与される膣抗生剤が影響

  • 分娩計画を立てやすくするための陣痛促進剤の使用

  • 生後間もなくほとんどの赤ちゃんに見られる黄疸を治療するための光線療法

  • 光線療法は国からの医療費負担が大きく、医療機関にとっても経済的メリットがある

私は、発症後の治療法を追求するだけでなく、出産環境にアトピー発症の鍵があると考えています。本書では、この視点から、どのようにすれば発症を未然に防ぎ、根本的にアトピーを克服できるのかを詳しく解説していきます。


次章以降では、出産環境による原因、腸内細菌と皮膚常在菌の重要性、ミネラルバランスの役割、自然治癒へのアプローチを具体的に掘り下げていきます。

第2章:出産環境がアトピー発症に与える影響

1. 聞き取り調査による実例と統計データ

  • 当団体が35,000人(1999~2019年)の相談者を対象に実施した出産環境調査では、帝王切開が46%、**経腟分娩が54%**という結果でした。

  • また、出産時に実施された各種処置の実施率は以下の通りです:

    • 膣抗生剤投与: 45%

    • 光線療法(新生児黄疸の治療): 21%

    • 陣痛促進剤投与: 18%

    • 切迫早産(早産防止措置): 3%

    • 出産後の抗生剤投与: 3%

    • その他: 7%

  • 帝王切開による出産では、赤ちゃんが産道を通らないため免疫過剰(アトピー性皮膚炎など)のリスク要因になると考えられます。

  • 陣痛促進剤を使用した出産では、母子間で行われるべき免疫移譲の適切なタイミングを逃してしまう恐れがあります。

  • 出産後すぐに抗生剤を投与すると、赤ちゃんの腸内細菌が安定する前に善玉菌が大幅に減少し、免疫システムに影響を及ぼす可能性があります。

2. 出産前後の環境と免疫形成

  • 赤ちゃんは産道を通過するときに母親から免疫を受け継ぎ、体内に腸内細菌(有益な細菌)を取り込みます。

  • 母親の産道には乳酸菌などの有益な菌が豊富に存在し、陣痛開始時にはその乳酸菌環境が整っています。母子が協力して出産を行うことで、赤ちゃんの免疫バランスが適切に形成されます。

  • そのため、産道を通らない帝王切開などの出産では、上記の免疫移譲が起こらず、アトピーなど免疫関連症状の発症リスクが高まります(たとえ新生児期に症状が出なくても、成長過程で現れる可能性があります)。

  • また、出産時に膣抗生剤を投与すると、母親の膣内の善玉菌(乳酸菌)まで排除されてしまうため、赤ちゃんへの免疫移譲が不十分となりアトピー発症の確率が上昇します。

  • (なお、膣内の菌検査では対象者のほぼ全員が陽性となるため、この膣抗生剤投与の必要性には疑問が残ります。)

3. 帝王切開と膣抗生剤処置の影響

  • 帝王切開で出生した場合、赤ちゃんは産道を通らないため母親からの乳酸菌移譲を受けられません。

    • その結果、赤ちゃんの腸内で母乳を分解する仕組みが十分に機能せず、中間の未消化物質が蓄積します。これは免疫系に過剰な刺激を与え、アトピーなど免疫過剰状態を引き起こす一因になると考えられます。

  • 経腟分娩であっても、膣抗生剤を使用すると母親の善玉菌(乳酸菌)まで排除されてしまいます。

    • このため、赤ちゃんは適切な腸内細菌を獲得できず、免疫過剰(アトピー)が起こりやすくなります。

  • 陣痛促進剤の使用も赤ちゃんの免疫システムに影響を及ぼす可能性がありますが、膣抗生剤処置よりは影響が少ないとされています。

4. 出産後の黄疸治療(光線療法)とアトピーリスク

  • 生後1~3日目に行われる新生児黄疸の検査でビリルビン値が高い場合、光線療法(紫外線照射)が実施されることがあります。

  • 光線療法によって、皮膚のバリア機能を維持する有用な皮膚常在菌が大幅に減少します。

    • その結果、皮膚の粘膜バリアに異常が生じ、皮膚のpHバランスが乱れてしまいます。

  • 皮膚バリアが乱れた状態では、空気中の雑菌が皮膚上で増殖しやすくなり、感染拡大のリスクが高まります。

  • このような皮膚環境の変化は、後々の免疫バランスの乱れ(アトピー症状の発症)につながる可能性があります。

5. この章のまとめ

  出産前後の処置環境によって、生後間もなくのお子様の免疫に差が付くことは明らかです。昔のように地球の自然法則にしたがった出産を目指せば、アトピー性皮膚炎というような奇妙な症状発生は少ないと確信しています。産婦人科医の僅かな利益のためにの発症ですが、根源を理解すれば確実に1歳までに克服して、保湿も薬もいらないピカピカの皮膚となります。

出来れば、自然分娩などを推奨する産婦人科や助産院をお薦めしたいですね。奇しくもアトピー性皮膚炎が発症しても、確実に解決できるので、命にかかわる問題がない限り自然分娩をお薦めします。

第3章:アトピー克服のための三大アプローチと家族の役割

1. 腸内細菌の調整

·       乳酸菌は赤ちゃんの腸管(約5m)にとって必須。腸内環境には300種以上、100〜1000兆個の腸内細菌が存在。
·       アトピー児は有用菌が極端に少なく、悪玉菌が多い傾向。
·       推奨方法:1日2兆個の乳酸菌を粉末状で摂取(母乳やミルクに混ぜる)。ヨーグルトは腸に負担をかけるため不向き。
·       人由来、DNA型乳酸菌の重要性と「血液型別乳酸菌」や「オーダー乳酸菌」の推奨。
·       定着には3ヶ月〜半年が目安。

2. ミネラルバランスの調整

·       強い痒みストレス→活性酸素発生→有用菌の減少、ミネラル消耗→自律神経・体温調節の乱れ。
·       「七海」など濃縮ミネラル液を体重の3%リットルを目安に摂取(母乳育児の場合は離乳食開始後に開始)。

3. 皮膚のpHを弱酸性に保つ

·       アトピー患部はpH7の中性環境→雑菌の繁殖。
·       弱酸性ローション(ph4)の塗布「四輝水」を8時間ごとに。
·       塗布は素手で、赤み・炎症部へ。海水浴も有効(皮膚常在菌を補う)。


4. 生活習慣と心のケアも重要

・脱保湿・脱入浴
·       保湿剤は中性で雑菌繁殖を助ける。長期使用で皮脂分泌機能も低下。
·       入浴や湿らせる行為は雑菌の増殖環境を助長。
・毎日外に出る(外気浴)
·       地球の「磁力線」による季節信号を受けることで、体内代謝リズム・体温調節が整う。
·       特に1歳未満は毎日30分以上の外気浴を推奨(午前中が理想)。
・お母さんとの密接な接触
·       5歳以下は母親の心理状態が大きく影響。母の安心感・笑顔・抱っこが最大の薬。
・お父さんの理解と支援
·       両親の連携と前向きな気持ちは、子供の改善スピードに大きく影響。
・面談のすすめ
·       理論実践前に対面面談(有料)で納得と信頼形成。理論・指導者の人柄・方針確認が大切。


5. ご両親こそが「主治医」

·       アトピーの根本は「腸内免疫」「ミネラル不足」「皮膚常在菌」の3点。
·       免疫は「意識」によって変化する。
·       お子様への信頼・肯定・理解が、克服力を引き出す。
·       痒みは「生きるための感覚」。
「お子様は、未来を強く生きるために今アトピーと戦っている。」
科学と愛情、実践と理解の融合がアトピー克服の鍵です。


第4章:アトピーゼロ社会の実現に向けて 〜3年でゼロにするためのロードマップ〜

アトピーで悩むすべての人を救うには、医療、家庭、社会全体が正しい知識と実践を共有することが不可欠です。この章では、3年以内に「アトピーゼロ」を達成するための具体的なステップと、その先にある未来について詳しく紹介します。

ステップ1:発症しない出産環境の整備

·       妊娠中の腸内細菌ケア:母体の腸内環境を整えることが、赤ちゃんの免疫に直接関わる。
·       帝王切開・抗生剤使用のリスク管理:不必要な処置を見極め、自然な免疫移譲の場を確保することが大切。
·       産後の自然免疫強化:母乳育児や肌接触を通じて、皮膚常在菌と腸内細菌の自然な伝達を促す。

ステップ2:発症しても1年以内に克服する方法

·       新生児期からの腸内細菌サポート:乳酸菌やビフィズス菌の積極的な導入でバリア機能を形成。
·       皮膚常在菌育成とスキンケア:殺菌よりも常在菌の保護を意識したケアが重要。
·       ミネラル補給とバランスの最適化:痒みによる活性酸素への対応と、内側からの自律神経安定化が必要。

ステップ3:既存患者が3年以内に克服する実践法

·       腸内環境改善プログラム:1日2兆個の乳酸菌摂取やミネラル補給などを通じて、腸管の菌バランスを修正。
·       薬剤依存からの脱却:ステロイドに頼らず、自らの免疫を育てるための脱保湿・脱入浴などの習慣見直し。
·       生活全般の見直し:外気浴や季節対応、親子の心の連携が長期安定につながる。


終章:アトピーゼロを社会の常識にするために(特別編)

「アトピーは治らない」という固定観念を超えて

多くの医療現場では「アトピーは治らない」「一生付き合うしかない」といった説明がなされます。しかし、30年以上、延べ1万人以上の克服実績と相談経験から言えるのは「アトピーは、自然の法則に従えば、誰でも治せる」ということです。症状は結果であり、原因は生活の中に隠れています。原因に正しくアプローチできれば、身体は必ず応えてくれます。

誰もが実践できるシンプルな方法で

克服のための基本はとてもシンプルです。難しい医療技術ではなく、腸内細菌、皮膚常在菌、ミネラル、心の安定。どれも毎日の生活の中で見直せる要素です。必要なのは「知ること」と「やること」。この2つの間にあるのが“確信”と“継続”です。

医療の未来と私たちの役割

本来の医療とは、命を育むものであり、人間の自然治癒力を助けるものであるべきです。アトピーを薬で抑えるだけでなく、体の声に耳を傾け、自然な回復の流れを整えることができる社会にしていきましょう。
·       出産から始まる医療の見直し
·       家庭における“予防”と“観察”の実践
·       親子が学び合い、支え合う場の創出

これからの展望と希望

本書をきっかけに、次回作では年齢層ごとのアトピー対策(乳児・幼児・小学生・思春期・成人)を深掘りしていきます。医療書では得られなかった、現場での声や体験談、そして30年をかけて積み上げた「克服のリアルな知恵」を、さらに広めていきたいと願っています。


「人間には、自分自身で癒す力が備わっている」

この信念をもとに、これからも皆さんと共に歩み、支え合い、そして“アトピーゼロ”という未来を本気で実現していきましょう。
あなたがあなたのお子様が、明るい未来を笑顔で歩むために──。
さあ、一歩を踏み出そう。

アトピー研究所 アトポスSP

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